2010年11月1日月曜日

classical music_relief_refreshment_how to listen_key points_callenging spirit

(22)
とにかく、寝付きの悪い方にはクラシック音楽(classical music)を安眠剤として利用されることをお勧めします。ただし、この場合はあまり音を大きくしない方がよいようです。その方が意識が音楽に集中しますので、入眠を妨げる雑念からは開放(relief)されやすいと思われますし、音が大きいとせっかく眠っていても音楽が終わった時に気が付いて目覚めますから。

私は、会社を引退した後、今は翻訳の仕事をしています。つまり一日中言葉と戦っているようなものです。それで、音楽のリフレッシュ(refreshment)効果を大いに活用しています。もちろん疲れがひどい時は安眠剤になってしまいます。音楽が最後まで聴こえるか寝てしまうかで疲労の程度が分かります。

話がちょっと横道にそれましたが、元に戻します。聞き方(how to listen)のポイント(key points)とか、意識を働かせろとか、チャレンジ精神(challenging spirit)を持てとか、なんだか面倒臭そうなことを言って、これらが音楽を聴く時のコツだと書きましたので、そこまでしてまで聴きたくないと思われたかも知れませんね。しかしこれらは単に音楽の聴き方の習慣の違い、すなわち馴れの問題で、決して難しくはないのです。私は歌謡曲を聴く時とクラシック音楽を聴くときで意識を切り替えたことはありません。曲が鳴り始めた瞬間に自動的に切り替わるからです。

テレビやラジオでよくクラシック音楽をポピュラー音楽風に編曲したものがコマーシャルやドラマで使われています。それはそれでいいのですが、そういったものでもすぐにオリジナルの音ではないことに気が付きます。ポピュラーな音楽とクラシック音楽とではそれほどまでに音そのものが違うのです。歌の伴奏や視聴者の注意を引くためのアピールの強い編曲などにはそれなりの意図や役割があるでしょう。クラシック音楽は音そのものが主役ですから、美しい音でも刺激的な音でも聴くに値する音でなければならないのです。クラシック音楽を聴き始めれば、すぐに音色(quality of sound)の違いに気付かれるでしょう。

2010年10月31日日曜日

classical music_listening music_refreshing_songs_sleep learning_audio equipment_karaoke

(21)
このように、クラシック音楽(classical music)を楽しむと言うことは、くつろいで聴いていても、意識にとってはかなり忙しい作業です。けれども、音楽にを聴く時に主に働く脳の部分は(ここでは一応右脳としておきます)、普通に言葉を使って仕事や勉強をするときに主に働く部分(ここでは一応左脳としておきます)とは異なると言われています。そして音楽を聴いて(listening music)右脳を使うような意識を働かせている間は、仕事や勉強で疲れた左脳を休ませる効果があると言われています。したがって言葉のないクラック音楽を聴くことは、脳のふだんは酷使されている左脳をリフレッシュ(refreshing)させるとともに、ふだんはあまり使われない右脳を発達させる効果があるのだそうです。
(注:脳は多くの部分に分かれていて部分によって主な機能が異なることは確かですが、右脳と左脳について一般的に興味本位で言われている説には確認できていないものが多いようです。)

歌(songs)を聴いたり歌ったりしても脳のリフレッシュになると思われますが、やはり歌の場合はどうしても主に歌詞という言葉に対して意識が働きますので、ふだん使っている脳の部分を十分に休ませることにはならないかもしれません。

これは私個人の経験に過ぎませんが、疲れているのだけれども神経が高ぶって寝られないというときに、音楽を聴くと間違いなく安眠できます。この場合も歌よりもクラシック音楽の方が効果があります。歌の場合は歌詞という言葉を聴きとって理解しますので、疲れている脳の部分をさらに働かせて興奮させてしまうことがあるのでしょう。

歌でもそうかもしれませんが、クラシック音楽は寝ているときでもある程度は脳には聞こえているようです。眠ってしまって聴いていなかった場合でも音楽が終わるとそれに気付いて目覚めることがよくあります。もちろん、そのままじっとしていれば直ぐにまた寝てしまうのですが。また、私の場合はさらに、自分では聴いたことがないはずだと思う曲なのに、聴き覚えがあると感じることが時々あります。おそらく眠っている間に掛かっていた音楽が、知らないうちに脳に記録されているのではないかと思っていますが、確かではありません。もしもそうだとすれば、これは一種の睡眠学習(sleep learning)のようなものですね。

2010年10月30日土曜日

classical music_melody_rhythm_composer_karaoke_sound system

(20)
クラシック音楽(classical music)の積極的な聴き方をする時に意識するポイントは、(14)に音楽の面白さを見つけるヒントとして書きました。このヒントをもう一度読んで頂ければ簡単に眼の付け所、すなわち意識の働かせ方が分かるはずです。

このヒントに書いてあることは知ってさえいれば直ぐに実行できるものばかりです。しかも一度に全部を実行しなくても良いのです。観光バスのガイドさんに「右手をご覧下さい」と言われたら右を向けばよいのと同じことです。「メロディー(melody)の繰り返しにがありますから見つけてください」、「もう1つ別のメロディーが出てくるかも知れません」、「リズム(rhythm)が変わることがありますからご注意下さい」という具合に一回聴くたびに1つずつ見つけていけばよいのです。

こうして聴いていると、たいていの曲は5回目ぐらいで重要なポイント(important points)は大体全部見つかります。これは気付くだけでよいので忘れてしまっても大丈夫です。次に聴いた時には、そのポイントに来れば必ず思い出しますから。あまり早く覚えない方が良いくらいです。そのポイントに来た時に「そういえばこうなるんだったなあ」と思い出すぐらいの方が飽きないで同じ曲を何回も楽しめるのです。

これで音楽が十分に楽しめるレベルに達したことになります。これで一応十分なのですが、まだその先もあります。それはこうして見つけた多くのポイントがどういう順序で組み立てられているかを把握して、作曲家(composer)が聴く人を楽しませるためにどういう工夫をしているか、その作戦を見破って音楽の構造とその効果を確かめる段階です。これは別にしなくてもただ聴いているだけでも十分楽しめるのですが、特に興味のある1曲だけでもそういう目で見てみると、ものすごく良い頭の体操になります。物事の仕組みを読み取ったり、仕事の進め方を考えたりする上で役に立つヒントが得られることもあります。

2010年10月29日金曜日

enjoy music_classical music_challenge_speaker_headphone_music apparatus

(19)
前回までに、クラシック音楽(classical music)には他の音楽にはない魅力があること、私達はクラシック音楽を楽しむ(enjoy music)ための条件に大いに恵まれていることを述べました。これらは全く間違いのないことだと思えるのですが、その割に実際にクラシック音楽を聴いている人は、音楽の全分野の中ではごく少数派でしかありません。それはどうしてでしょう。

私にとってもこれが長年の疑問でした。その内に先に説明したような聴き方の問題(お一人様状態で聴く、大きい音で聴く)に気付きました。しかし、それだけで全部解消する問題かというと、どうもそれだけでは十分ではなさそうです。「聴こえていればよい、だからただ聴いている」という状態よりも、もう少し積極的な姿勢が必要であるような気がします。

それは、好奇心と観察力、言い換えれば次のようなチャレンジ精神を持って聴くことではないでしょうか。
「名曲と言われているけれども本当に面白いのか」、
「どこがどう面白いのだ」、
「聴く者に何を伝えたいのか」、
「それを自分が確かめてやる」、
「もしも面白くなかったらもう聴かないぞ」
というような、あえて言えば作曲家に挑戦する(challenge)ような姿勢が少しあれば良いのではないでしょうか。

こういう気持ちが少しでもあれば、音楽を聴く時の意識の働かせ方がかなり変わって、面白さの発見につながるような気がしますが、いかがでしょう。もしそうなれば聴き終わった時の満足感もかなり変わって来ると思います。これは受身ではない、積極的な聴き方とでも呼べるでしょう。

こういう姿勢で音楽を聴くようになった人は、先に述べたクラシック音楽を楽しんでいる人の人材としての特徴、すなわち情報を正確に読み取る能力、物事に前向きに計画性を持って取り組む能力を獲得しつつあると言えるかもしれません。それでは、その時にはどういうところに意識を働かせながら聴けばよいのでしょうか。次はそれを考えて見ましょう。

2010年10月28日木曜日

instrumental_classical music_instrument_orchestra_sound equipment_enjoy music

(18)
      前にも述べましたが、音楽はよく世界共通語とも言われます。この場合は、言葉の要らない「器楽(instrumental)すなわち楽器だけで演奏される歌の無い音楽)」が特に重要な役割を果たすと思われます。そしてその代表的なものがクラシック音楽(classcal music)です。

人気の問題は別として、クラシック音楽が音楽芸術の中心と考えられるようになったいきさつを振り返ってみましょう。まず、たまたま過去に偉大な作曲家達が現れたこと、性能の良い楽器(instrument)が開発されてきたこと、それに合わせて優れた演奏家が現れたことが幸いしているでしょう。そうして、世界各国に広まった結果、演奏家同士の競争が世界レベルで激しくなり、ますます演奏技術が向上し、普及しました。

クラシック音楽は、あらゆる芸術の中でも、世界中で極めて激しい競争が共通の基準の下で行なわれていることでは代表的なものでしょう。世界中の演奏家が同じ舞台で競争するコンクールが盛んに行なわれ、元々の本場であるヨーロッパ以外の国からも続々と優勝者が現れています。日本人の中にもこれらのコンクールで優秀な成績を収めた人をはじめとして、世界中で活躍している演奏家(指揮者も含めて)が例を挙げればきりがないほど居られます。また、そういう激しい競争の結果として、日本でも多くの都市に大小の立派な楽団(orchestra)が数多く誕生しています。

それに加えて音楽の最大の強みは、録音技術の進歩にあると思われます。あらゆる芸術の中でも、音楽ほど高性能なコピーが大量にしかも安価に作成できるものは他にはありません。そのコピーを聴くための装置(sound equipment)もそれほど高価なものでなくても十分に楽しめます。

このように私達は良い音楽を楽しむ(enjoy music)ための条件に大いに恵まれていることになります。この条件を生かさないというのは、大変もったいないことだと思いませんか。

2010年10月25日月曜日

classical music_listening music_Bach_Beethoven_Mozart_songs_karaoke_

(17)
しみじみとした感動を与えるメロディー
おだやかな感じではあるけれども深みのあるもの、沈んだ感じであるけれども悲しみや寂しさを訴えるというよりも静かに自分の心を見つめるようなものなどがあります。癒しの音楽ともいえるでしょうが、一般に癒しの音楽として出ているCDなどに多い、ただ刺激がないだけの音楽ではなく、しっかりと感動を与えてくれるものです。
バッハ(Bach):
「ブランデンブルク協奏曲第3番、第1楽章」、「ブランデンブルク協奏曲第5番、第2楽章」、無伴奏フルートソナタ

ハイドン(Hydon):
「弦楽四重奏曲第77番(五度)、第2楽章」、

モーツァルト(Schubert):
「バイオリンソナタ第28番、K.304、第1楽章」
「交響曲第40番、第1楽章、第3楽章」、「ピアノ協奏曲第20番、第2楽章」
「ピアノ協奏曲第23番、第2楽章」、「クラリネット協奏曲、第2楽章」
「クラリネット五重奏曲、第2楽章」

ベートーベン(Beethoven):
「交響曲第3番(英雄)、第2楽章」
「交響曲第6番(田園)、第2楽章」

シューベルト(Schubert):
「交響曲第7番(未完成)、第1楽章、第2楽章」

「弦楽四重奏(死と乙女)、第2楽章(重厚な変奏が続く)」

ブラームス(Brahms):「交響曲第2番、第2楽章」

以上、私の思いつくままに挙げましたが、これらの曲はここで例に出した楽章だけではなく、すべての楽章がすばらしいものばかりです。クラシック音楽には、バロック音楽と言われるものから現代音楽までのもっと幅広い種類の音楽がありますが、とりあえず入門のためにはこのあたりから入るのが適当だと思います。

前にも書きましたように、どういうわけか説明はできませんが、私が聴きたいと思う曲の多くは、聴き終わったときに、なんとなく「よしっ」という感じが体の中から沸いてくるものが多いことは確かです。だからといってその曲が力強い曲とは限りません。寂しく弱々しく終わるような曲でも、悲しい感じの曲でも、なんとなく心の整理が付いたような感じと言えるでしょうか、「よし行くぞ」と言うようなさっぱりした気分になることが多いです。しかしそれは単なる結果であって、最初からそうなることを期待しているかというとそうでもないのです。

2010年10月24日日曜日

classical music_Beethoven_Hydon_Mozart_Schubert_Mendelssohn_Tchaikovsky_listening music_karaoke

(16)
雄大なメロディー
明るく快活なメロディーとは少し違って、雄大な感じのメロディーもあります。この中には堂々とした力強いもの、ゆったりしたおおらかな感じのもの、少し悲しげなものなどがありますが、クラシック音楽(classical music)特有と言えばオーバーですが、他の種類の音楽ではあまり出てこないスケールの大きさを感じることができるものです。雄大なメロディーが特によく出てくるのはベートーベン(Beethoven)の音楽(music)です。
ハイドン(Hydon):
「弦楽四重奏曲第76番(皇帝)、第2楽章(変奏が続く)」、
「弦楽四重奏曲第77番(五度)、第1楽章」

モーツァルト(Mozart):
「交響曲第41番(ジュピター)、K.551、第1楽章」、
「クラリネット五重奏曲、K.581、第1楽章」、

ベートーベン:
「交響曲第3番(英雄)、第1楽章」、「交響曲第5番(運命)第2楽章」、
「チェロソナタ第3番、第1楽章」、
「ピアノ協奏曲第5番(皇帝)、第1楽章」、「バイオリン協奏曲、第1楽章」、
「弦楽四重奏曲第7番、第1楽章」、「ピアノ三重奏曲(大公)、第1楽章」

シューベルト(Schubert):
「交響曲第7番(未完成)、第1楽章」(第8番と呼ばれることがある)、
「交響曲第8番(グレート)、第1楽章」(第9番と呼ばれることがある)、
「ピアノ五重奏曲(鱒)、第1楽章、第4楽章(鱒の主題の後に壮大な変奏が続く)」、

メンデルスゾーン(Mendelssohn):
「交響曲第3番(スコットランド)、第4楽章の終り近く」

ブラームス(Brahms):
「交響曲第1番、第4楽章(序奏の後)」、「交響曲第2番、第1楽章」

チャイコフスキー(Tchaikovsky):
「交響曲第5番、第1楽章」、「ピアノ協奏曲第1番、第1楽章」

ドボルザーク:
「交響曲第9番(新世界より)、第1楽章」、
「弦楽四重奏曲(アメリカ)、第1楽章」