2010年11月18日木曜日

classical music_string quartet_chamber music_composer_audio system

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スメタナとヤナーチェクも数は少ないですが、魅力的な弦楽四重奏曲を残しています。現代になってショスタコーヴィッチを初めとして10曲以上作曲した人が何人か現れています。私はショスタコーヴィッチの曲を放送で3曲だけ1回ずつ聴いたことがあるだけですが、やはり天才だなと思わせるところがありました。

そしてバルトーク(Bartok)です。バルトークには6曲の弦楽四重奏曲がありますが、これらは別格です。ベートーベンかバルトークかと言う程のものです。私は大学受験勉強中に深夜放送で弦楽四重奏曲第3番を聴いて初めてバルトークの名前を知ったのですが、これはちゃんと聴かなくてはと思いました。大学に入って家庭教師のバイト料を貯めるとすぐにレコード屋に行って、発売されたばかりのジュリアード弦楽四重奏団のレコードを全曲買いました。その時にはまだベートーベンの弦楽四重奏曲も全曲は聴いていませんでした。そしてまもなく、当時日本で発売されていた弦楽四重奏曲以外のバルトークのレコードも全部揃えました。といっても当時は全部で10枚足らずしか発売されていませんでしたが。

バルトークの弦楽四重奏曲では4番、5番、6番が特に人気があるようですが、他の4曲もすばらしいです。確かに4番が最も多彩ですが、透明感のある美しさと力強いリズム感を特徴とする1番、2番やコンパクトで内容の詰まった3番も、他に並ぶもののないすばらしい曲です。これらの曲の少なくとも一部は、人類の文化遺産としてベートーベンの弦楽四重奏曲と共に永久に残るのではないでしょうか。

シェーンベルク、ウエーベルン、ベルクも優れた弦楽四重奏曲を作曲していると言われていますが、いずれも数は少なく、また私は音源を持っていませんし、放送でも滅多に聴けませんのでよく把握していません。

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