2010年10月14日木曜日

音楽を楽しむ

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それから今日に至るまで、時々は仕事が忙しくて音楽を聴いているヒマがないこともありましたが、約60年間もクラシック音楽を聴き続けています。また、大学時代には「この曲は一生聴き続けるだろうな」と思える曲をいくつも見付けましたが、そのメンバーは今でもあまり変わっていません。もちろんそれ以外の曲も機会があれば何でも聴いています。

しかし、なぜ音楽を聴きたくなるのか、何のためかと言われると、なかなかうまく答えるのは難しいですね。けれども、なんとなくあの曲を聴きたいなと思うことが度々あることは事実です。それは本能的な欲求かも知れませんが、単に習慣になっているからだとも言えそうです。

どういうわけか説明はできませんが、私が聴きたいと思う曲の多くは、聴き終わったときに、なんとなく「よしっ」という感じが体の中から沸いてくるものが多いことは確かです。だからといってその曲が力強い曲とは限りません。寂しく弱々しく終わるような曲でも、悲しい感じの曲でも、なんとなく心の整理が付いたような感じと言えるでしょうか、「よし行くぞ」と言うようなさっぱりした気分になることが多いです。しかしそれは単なる結果であって、最初からそうなることを期待しているかというとそうでもないのです。

もちろん、音楽から受ける感覚を、言葉で表現することには無理があるでしょう。作曲家に言わせれば、「言葉では表現できないことだから音楽で表現しているんだ。つべこべ言わずに黙って聴けばいいんだ。」ということになりそうです。

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