2010年10月16日土曜日

音楽を楽しむ

(8)
クラシック音楽のもう1つの面白さである、メロデイー、調性、リズム、テンポ、楽器構成の変化やこれらの組み立て方などの構造的な面白さは、ある程度言葉で説明できますが、それを聴いた時の感覚はやはり言葉では表せません。くどくどと説明しても、多分うまく伝わらないでしょう。それは美味しいものを食べた時の感覚が言葉では表せないのと同じようなものでしょう。結局「食べてみろ」ということになります。

さて、いよいよクラシック音楽を聴く時の注意事項に入りましょう。
私の友人にも音楽好きの人もいれば、音楽は分からないという人もいます。私が見たところでは、分からないという人は次の3種類に分けられそうです。
[1]音楽の音を美しいと感じられないグループ、
[2]音楽が聞こえていないグループ、
[3]音楽で感じたことを言葉で表現しようとするけれども、うまく言えないので、自分は音楽は分からないことにしているグループ
の3種類です。
[1]のグループは、数はごく少ないと思いますが、弦楽器の音が気持ち悪い、管楽器のけたたましい音が嫌い、高音が苦手、低音が苦手、などという人がいることは確かです。中には和音が気持ち悪いという人もいました。
[2]の音楽が聞こえていない人は、少数の聴覚に問題のある人は別にしても、たいへん多いです。これは、クラシック音楽の特徴として非常に重要な問題が関係していると思われますので。後で詳しくお話します。
[3]のグループは音を音として感じたままでは納得できず、言葉にして表さないと気が済まないというか、そうしないと音楽が分かったことにはならない思い込んでいる人です。私は心理学者ではありませんのでその心理は分かりませんが、こういう人達は歌なら分かったと思えるのかも知れませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿