2010年10月30日土曜日

classical music_melody_rhythm_composer_karaoke_sound system

(20)
クラシック音楽(classical music)の積極的な聴き方をする時に意識するポイントは、(14)に音楽の面白さを見つけるヒントとして書きました。このヒントをもう一度読んで頂ければ簡単に眼の付け所、すなわち意識の働かせ方が分かるはずです。

このヒントに書いてあることは知ってさえいれば直ぐに実行できるものばかりです。しかも一度に全部を実行しなくても良いのです。観光バスのガイドさんに「右手をご覧下さい」と言われたら右を向けばよいのと同じことです。「メロディー(melody)の繰り返しにがありますから見つけてください」、「もう1つ別のメロディーが出てくるかも知れません」、「リズム(rhythm)が変わることがありますからご注意下さい」という具合に一回聴くたびに1つずつ見つけていけばよいのです。

こうして聴いていると、たいていの曲は5回目ぐらいで重要なポイント(important points)は大体全部見つかります。これは気付くだけでよいので忘れてしまっても大丈夫です。次に聴いた時には、そのポイントに来れば必ず思い出しますから。あまり早く覚えない方が良いくらいです。そのポイントに来た時に「そういえばこうなるんだったなあ」と思い出すぐらいの方が飽きないで同じ曲を何回も楽しめるのです。

これで音楽が十分に楽しめるレベルに達したことになります。これで一応十分なのですが、まだその先もあります。それはこうして見つけた多くのポイントがどういう順序で組み立てられているかを把握して、作曲家(composer)が聴く人を楽しませるためにどういう工夫をしているか、その作戦を見破って音楽の構造とその効果を確かめる段階です。これは別にしなくてもただ聴いているだけでも十分楽しめるのですが、特に興味のある1曲だけでもそういう目で見てみると、ものすごく良い頭の体操になります。物事の仕組みを読み取ったり、仕事の進め方を考えたりする上で役に立つヒントが得られることもあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿