2010年10月28日木曜日

instrumental_classical music_instrument_orchestra_sound equipment_enjoy music

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      前にも述べましたが、音楽はよく世界共通語とも言われます。この場合は、言葉の要らない「器楽(instrumental)すなわち楽器だけで演奏される歌の無い音楽)」が特に重要な役割を果たすと思われます。そしてその代表的なものがクラシック音楽(classcal music)です。

人気の問題は別として、クラシック音楽が音楽芸術の中心と考えられるようになったいきさつを振り返ってみましょう。まず、たまたま過去に偉大な作曲家達が現れたこと、性能の良い楽器(instrument)が開発されてきたこと、それに合わせて優れた演奏家が現れたことが幸いしているでしょう。そうして、世界各国に広まった結果、演奏家同士の競争が世界レベルで激しくなり、ますます演奏技術が向上し、普及しました。

クラシック音楽は、あらゆる芸術の中でも、世界中で極めて激しい競争が共通の基準の下で行なわれていることでは代表的なものでしょう。世界中の演奏家が同じ舞台で競争するコンクールが盛んに行なわれ、元々の本場であるヨーロッパ以外の国からも続々と優勝者が現れています。日本人の中にもこれらのコンクールで優秀な成績を収めた人をはじめとして、世界中で活躍している演奏家(指揮者も含めて)が例を挙げればきりがないほど居られます。また、そういう激しい競争の結果として、日本でも多くの都市に大小の立派な楽団(orchestra)が数多く誕生しています。

それに加えて音楽の最大の強みは、録音技術の進歩にあると思われます。あらゆる芸術の中でも、音楽ほど高性能なコピーが大量にしかも安価に作成できるものは他にはありません。そのコピーを聴くための装置(sound equipment)もそれほど高価なものでなくても十分に楽しめます。

このように私達は良い音楽を楽しむ(enjoy music)ための条件に大いに恵まれていることになります。この条件を生かさないというのは、大変もったいないことだと思いませんか。

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